鎖骨を噛む





この気持ちはなんだろう。まるで、憧れている人にツイッターでメッセージを送って、その返信が返ってきた時のような気持ちだ。



つまり、私はムルソーという人にどこか憧れを抱いているのかもしれない。盗撮魔のどこに惹かれるのかはわからない。でも、そう感じるってことは、きっとそういうことなんだろうな。



明日はバイトが休みだから、ムルソーさんが私の置き手紙を読むことも、ムルソーさんから置き手紙が来ることもない。



バイト休みは嬉しいものだったのに、今は、バイト休みでさえも憎い。私を孤独の渦に巻き込んでしまって、離さないから。



嫌い、嫌い。バイト休みなんて嫌い。




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