僕等の法則
今日は歩きでの登校だった為ゆっくりとした帰りだった。



「「ただいま。」」

二人が住んでいる瀧川家の家は近所でも有名なくらい大きな家だ。
一見どこかの社長の家にしか見えない。


だからこそ誰も近寄らない。

だからこそ誰も本当の事を知らないのだった。



「今日も疲れた。」

「さくら無理しすぎなんやって。」


確かにさくらは学校では─明るい女の子─
を演じている。

しかし本当の彼女は言葉も少なく、自分の世界を持っているのだった。
< 11 / 43 >

この作品をシェア

pagetop