僕等の法則
「…今回皆に集まってもらったのは他でもない。」

周りに緊張感が走る。

「我等の任務がマスコミの耳に入った。」

さくらと愛理は今朝の事を思い出した。

クラスで女子が話していた殺人事件の事だ。


「皆も知っての通り、我等の任務は極秘だ。任務内容を漏らす者は──」

龍三郎の目線がいつもに増して冷たくなった。


「どうなるか、分かっているだろう。」

この一言と共に現れた氷のような笑顔。

「以上だ。皆、忙しい時にすまなかった。…昨夜の任務を担当した者は残れ。」

さくらの背筋が一瞬震えた。
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