僕等の法則
「今は誰の仕業でこうなったのかなどを考えている状況では無いと私は思います。」

部屋の中に冷たい空気が流れる。

「…私も」
黙って話を聞いていたさくらが口を開いた。

「北村の言う通りだと思います。」

「なんだと?」

さくらが龍三郎を睨みつけたような目で見つめた。


「この事は既に学校内でも大きな話になっています。」

さくらの声が部屋中に響く。


「今はこれからどうするかを考えるべきでは?」

さくらに問い詰められた龍三郎は何も反論できずにいた。


数分間の沈黙を打ち破ったのはさくらだった。

「任務が決まればまたお呼び下さい。では失礼します。」



さくらは振り向き部屋を出て行った。
< 19 / 43 >

この作品をシェア

pagetop