僕等の法則

瀧川さくら/１６歳
高校２年生 女

極普通の何処にでも居るような女子高生

──でありたかった。

さくらの本当の姿
職業/学生:殺し屋

代々暗殺を生業としている瀧川家に産まれたさくらは拒む事無くこの仕事に就いたのだった。

体の何処かに一族の証である紋章を刻む事が掟。さくらの左肩にも紋章は痛々しく刻まれていた。何故、さくらが何一つ拒む事無く『殺し屋』をしているのかは本人以外誰にも分からない。

朝から昼までは高校生
仮の姿である。
帰宅し、夜からは本業を行う。
さくらは毎日こんなハードな日々を過ごしていた。


今朝の話題になっている昨夜の殺人事件も任務の一つだったのだ。
勿論、今回の任務にもさくらは関係していた。

｢ちょっとゴメン！｣
｢ちょっと、さくら｣
｢すぐ戻るから。｣
｢先生来ちゃうよぉ。｣

しかし声を掛けた時にはさくらの姿は無かった。