僕等の法則
第3話
早速、愛理が優馬からメアドを聞き出しさくらと優馬は『メル友』という形からスタートした。
話をしていくと優馬の色々な事が分かった。
優馬は小学生の時自分の父親が死に、母と二人で暮らしてきた。
一見ただの悪にしか見えないが実は成績もなかなかという。
本当は優しい心の持ち主なのだ。
昔父親が居ない事を理由にイジメを受けた。
その為、優馬は髪を茶髪にし喧嘩も強くなったのだという。
そんな優馬にさくらは自分と立場が似ているという共感を抱いていた。
「なぁ、工藤くん、あんたさくらに気があるん?」
愛理が単刀直入に聞いた。
優馬は驚いて飲んでいたジュースがこぼれそうになった。
「なんだよ、急に。」
「いやぁ〜、なんか工藤くん見てたらそんな気がして。さくらと喋る時はデレデレしてるもん。」
優馬は顔を赤くして
「…分かる…?」
と愛理に聞いた。
「うん、余裕で。」
愛理は答えた。