僕等の法則
「……うん」

愛理も静かに答えた。


「私達が一体、何をしているか分かってる?」

「分かってる!!!」

暗い道に愛理の声が響いた。


「じゃあ…」

「見てられなかったんや!…優馬のさくらに対する優しい眼差し見てたら…」

さくらは黙って聞いていた。


「気持ち伝えさせてあげたかってん。…勝手な事してごめん。
さくらも…優馬も傷つけてしもた」

友達を想う愛理の声は
涙声になっていた。
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