僕等の法則
───ら
「…」


───くら
「…っん」


───さくら
「…うーん」


「さくら!起きんかい!」


「うわぁ!??…愛理か。」


「…愛理かぁ…っとちゃうわ、ウチがおらん間に寝るとかアリ?」


「ごめんごめん。っで、呼出しの内容は?」

さくらが愛理の顔を見ようと体を起こすと
ガサッという音を立て何かが落ちた。



「何やコレ」


「ブレザー?」


さくらの背中にはブレザーか掛けてあったのだ。誰かが気を使い掛けてくれたのだろう。


しかし当の本人は全く気付いていなかった。

「なんか暖かいなぁって思ったら…」


「でも今日は冷えてたし良かったやん。」


「まぁ、そうだけど。」


「でも誰なんやろ?」
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