もっと歩み寄れば・・・
父は目をそらせようと
次々と見合いを持ってきた
「亜美、この人は?」
「いや」
「じゃあ、この人は亜美の好きなブランドショップを・・・」
「・・・・・・・・」
こんな具合に、私が諦めるまで母も呆れるやら、父にもうやめましょうとすら
私も疲れて
大量の薬を飲んだ
『先にあの世で、待ってます』と遺書を書き
でも助かってしまった
悲しかった・・・なんで助かったの?と思ったら何にもする気にもなくなった
食事すらしない
生きた屍ってこういう事言うんだね。
父も母も腫れ物にさわるような作り笑い
父の遠い親戚に預けられた