空よりも遠い貴方
「ご、ごめん!遅くなって」

あ~。緊張してしまう。

こんないけめんさんと遊んでいいのかって

謎の罪悪感が。

『全然いいよ~』


みらとくんは笑うと目が細くなって



すごく可愛くてかっこよかった



私とみらとくんはバスに乗って

大型ショッピングモールに行くことにした




『なあなあ!美玲!美玲!』

無邪気にはしゃぎながら私の名前を呼ぶ貴方


気づけばその笑顔が脳裏に焼き付けられていた



『やべえ!こいつ美玲そっくり!!』


みらとくんは私に似たマルチーズの犬を指して

大きな声を上げて笑っていた



「え!こんなにかわいい?」

かわいいマルチーズだったから

すごい嬉しかったのに



『ちがうてぶっさいの ぶさかわ~』


にたにた笑いながらみらとくんは

マルチーズの写真を撮っていた
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