青野君の犬になりたい
3番、2番の彼女たち
この日の譲渡会は、都内の大きな公園の一角で行われた。
お天気もよいせいか、すでに多くの人が集まっていた。
まず武田さんに挨拶してから、茶太郎と並んで地面にシートを敷いて座っていた青野君のもとに走った。
目の前で2人(1頭と1人)を見比べる。
「なに?」
青野君が怪訝な顔で私を見上げる。
「やっぱり茶太郎の方が男前だな、と思って」
「ふん。確かに茶太郎は男前だ。でも残念だけど茶太郎は多分、七海さんより僕の方が好きだよ」
な、と言って青野君は茶太郎の大きな顔に自分の顔をくっつけた。
茶太郎はハッハッハッと息を荒げて口角を上げる。
お天気もよいせいか、すでに多くの人が集まっていた。
まず武田さんに挨拶してから、茶太郎と並んで地面にシートを敷いて座っていた青野君のもとに走った。
目の前で2人(1頭と1人)を見比べる。
「なに?」
青野君が怪訝な顔で私を見上げる。
「やっぱり茶太郎の方が男前だな、と思って」
「ふん。確かに茶太郎は男前だ。でも残念だけど茶太郎は多分、七海さんより僕の方が好きだよ」
な、と言って青野君は茶太郎の大きな顔に自分の顔をくっつけた。
茶太郎はハッハッハッと息を荒げて口角を上げる。