青野君の犬になりたい
少したつと武田さんがやってきて、茶太郎を譲渡する環境は問題ないけど、ブチとの相性を見るために、数日お試し期間を設けて欲しいとカンナさんに伝えた。
「今日、連れて帰れますか?」
「本当は譲渡会当日はだめだなんだけど、青野君の推薦だし、見たところ2頭の相性はいいみたいだからいいですよ」
「よかった。じゃあ、うちの犬に慣れてもらうために、チャー君と一緒に少し散歩してきていいですか?」
「ええ、どうぞ」
「じゃあ葉山さん、一緒に行きましょう」
武田さんの顔を伺うと頷いたので、私は茶太郎を連れてカンナさんとブチと一緒に会場になっている公園を歩き出した。
女の子のブチに頭ひとつだけ先を譲って茶太郎が並ぶ。
これからずっとこういう光景が続くのだと思ったら、またうるっとしてきた。
ぶちと茶太郎が草の匂いを嗅ぐために立ち止まる。
「ふふふ。いいね、楽しそうだね」、と2頭を見て笑うカンナさんが誰より楽しそうだ。
「なんか、お似合いのカップルですね」
ぶちと茶太郎は最初から一緒にいる仲間のように寄り添っている。
それでも実際は会ったばかりなのだから、茶太郎も内心ではドキドキしてたりするのかな、なんて考えてみる。
「ねえ」
カンナさんが茶太郎たちに向けていた笑顔のまま振り向く。
「今日、連れて帰れますか?」
「本当は譲渡会当日はだめだなんだけど、青野君の推薦だし、見たところ2頭の相性はいいみたいだからいいですよ」
「よかった。じゃあ、うちの犬に慣れてもらうために、チャー君と一緒に少し散歩してきていいですか?」
「ええ、どうぞ」
「じゃあ葉山さん、一緒に行きましょう」
武田さんの顔を伺うと頷いたので、私は茶太郎を連れてカンナさんとブチと一緒に会場になっている公園を歩き出した。
女の子のブチに頭ひとつだけ先を譲って茶太郎が並ぶ。
これからずっとこういう光景が続くのだと思ったら、またうるっとしてきた。
ぶちと茶太郎が草の匂いを嗅ぐために立ち止まる。
「ふふふ。いいね、楽しそうだね」、と2頭を見て笑うカンナさんが誰より楽しそうだ。
「なんか、お似合いのカップルですね」
ぶちと茶太郎は最初から一緒にいる仲間のように寄り添っている。
それでも実際は会ったばかりなのだから、茶太郎も内心ではドキドキしてたりするのかな、なんて考えてみる。
「ねえ」
カンナさんが茶太郎たちに向けていた笑顔のまま振り向く。