青野君の犬になりたい
「私は逃げないよ。たとえ青野君が私を野に捨てても、どんなに遠くに放り出しても絶対戻ってくるから。捨てても無駄よ」
そういい返し、「有り難う」といってネックレスをしまおうとすると、青野君の手が私の手を抑えた。
それから席を立って私の後ろに回り、ネックレスを手に取った。
「首輪はすぐに付けないと」
首の後ろで青野君の指が動き、指が離れると、首もとにネックレスのかすかな重みを感じた。
「似合ってる?」
ボサノバの音が、客が少なくなった店内をゆったりと漂っている。
「すごく」と答えながら、青野君は私の首筋を人指し指でなぞり、顎を持ち上げキスをした。
唇の優しい感触がボサノバの音に溶けていく。
そういい返し、「有り難う」といってネックレスをしまおうとすると、青野君の手が私の手を抑えた。
それから席を立って私の後ろに回り、ネックレスを手に取った。
「首輪はすぐに付けないと」
首の後ろで青野君の指が動き、指が離れると、首もとにネックレスのかすかな重みを感じた。
「似合ってる?」
ボサノバの音が、客が少なくなった店内をゆったりと漂っている。
「すごく」と答えながら、青野君は私の首筋を人指し指でなぞり、顎を持ち上げキスをした。
唇の優しい感触がボサノバの音に溶けていく。