冷徹ドクター 秘密の独占愛



自宅から最寄りの派出所で律己先生は車を横付けしてくれた。

「一緒に行くか?」と聞いてくれたけど、一人で大丈夫と断って車を降りた。

もしかしたら、律己先生がそばに居たら、言いづらいことを聞かれるかもしれない。

そんなことをチラリと思ったからだ。

案の定、無くなったかもしれない下着の詳細を言わなくてはならない部分があり、一人で出向いて良かったと安堵した。


質問は淡々と事務的にされていった。

事の発端から、仕事後に待ち伏せされて言い寄られたこと。

もしかしたら付けられて、自宅までわかってしまっていることや、干していた洗濯物が無くなったかもしれない話をした。

津田さんの特徴を聞かれて、自宅周辺の見回りを強化すると話を聞いてくれた警察官の人は言ってくれた。

ただ、下着が無くなった件について、同様の事件が近辺で多発していると話された。

もしかしたら、盗んだのは違う人間かもしれないということ。

どちらにしても、パトロールを強化して不審な人物がいれば職務質問をすると約束してくれた。

なるべく一人で出歩かないようにとも注意を促された。

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