カミレンジャー！ その５

「あ～･･･これ以上、長くなりそうなら回想やめて良いかな？」

　唐突の恵の言葉。

「うわっと！いきなりの強制終了！」

　真っ先に反応したのは実くんだった。

　さすがは、カミレンイエロー。

　とっても、良い反応してくれる･･･。

「いや、だいたい分かるでしょ？それから、私と茂が付き合ったは良いが、白井への後ろめたさとか、白井の嫌がらせとか、白井のストーカー行為が続いて、結局高校3年のときに分かれて、私は白井と3ヶ月だけ付き合ったのよ。」

「うわっ･･･最低ですね。その、白井って人。」

　いやいや本人、目の前にいるから実くん･･･。

「そうだ！お前は、いつもいつも、俺の欲しいものを横取りしやがって！･･･なんで今もお前の横には恵がいる？」

「･･･同じ職場の人間だからです。」

　理路整然と述べてみた。

「だから、貴様はずるいというのだ！？」

　いや･･･偶然一緒になっただけで、お前は俺がどれだけこいつと一緒にいる事が気まずいか分かるまい･･･。

「しかも、そんな楽しそうな職場で、毎日毎日グータラグータラ働きやがって！お前たちの給料は俺たちの公使から出てるんだぞ!!」

　うっ･･･それを言われると、痛い。

　ものすごく痛い･･･。