カミレンジャー! その5
「そうなのよ!・・・そこで、ブルー、ブラック、レッド!」

「・・・・はい。」

 なんだろう・・・なんだか、ものすごく嫌な予感がするのは、俺だけだろうか・・・。

「今すぐ、市の有力な金持ちを誘拐してきなさい!」

 ぶっ!

「「ラジャー」」

「『ラジャー』じゃねえええ!!」

 いきなり、二つ返事で了承する恵とレッドに全力でハリセンを飛ばす。

 どこから出てきたのかは、聞いてはいけない・・・。

 突っ込みを極めようとするものは、たとえいつ、どんなときでも、ハリセンを出すことが出来るのだ・・・。

「痛いぞ、ブルー。」

「いきなり、何するのよ?」

 いやいや・・・。

「誘拐なんて、ダメに決まってるでしょ?なに考えているんですか?」

「だって、そうしないと財政が・・・。」

 隊長・・・そこで、ぶりっ子するな・・・。

「他の方法を考えてください!」

「あ・・・誘拐で思い出した。」

 口を開いたのは、今まで遠くでチーズをつまみに、酒を飲んでたピンクだった。

 ちなみに、青山がカミレンジャー部隊に勤めだして早半年。

 ピンクの素面を青山は一度も見たことがない・・・。

「イエロー、今日の朝、脅迫状が届いていて、なんでも誘拐されたらしいわよ・・・。」

 ・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?

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