the bonds of friendship
「どうしたん?」
慌てて雛乃にかけよると
抱き起こしベッドへと座らせる。
散らかっている病室を片付けだす。
「…どうしよう…?」
か細い声で呟く。
「どないしよう?」
肩を震わせ涙でぐちゃぐちゃの顔をあげる。
「雛乃?」
片付ける手を止め
雛乃の横の椅子に腰をかける。
「…博貴。どうしたらええ?…亮に亮に…酷い事、言うてしまった。なぁ。どうし
よう?どないしよう?」
パニック状態に陥る雛乃。
博貴の肩を揺する。
「落ち着け。雛乃。落ち着けって。亮、来たんか?ここに来たん?」
雛乃肩を抱き落ち着かそうと声をかける。
「…来た…。亮が亮が章大を殺したんやって。言うてしまった。」
一瞬 氷つく空気。
雛乃から身体を離すと目を無理やり合わせる。
「何で…何で…そんなこと…言うねん…。」
博貴から目を逸らすと
博貴の胸で泣き崩れる雛乃。