the bonds of friendship
照りつける太陽。
日差しが肌をジリジリと焼いていく。
ブランコの揺れる音。
手摺に腰掛ける章大と雛乃。
「いつまで泣いとんねん。」
俯いたままの雛乃。
「顔上げてや。」
困り果てた顔の章大。
「だって章大が。」
「せやから謝っとるやろ。」
「章大のアホ。」
「アホとか言うなや。お前に泣かれたら困るねん。」
雛乃の顔を無理やり上げる。
「ほら。笑ってや。にぃーって。」
歯をだし顔をくずして笑顔を作る。
「にぃー。」
つられて笑顔をつくる雛乃。
「そうや。お前はその顔のほうがよう似合うねん。」
雛乃の頭をクシャクシャにする章大。