the bonds of friendship
月明かり。
川に反射し幻想的に見える。
小さく灯る花火の炎。
やがて消えていく花火を見つめる亮 博貴 信五 裕 すばる 隆平 忠義。
そして雛野。
「まさか。博貴と雛乃がつき合うなんてな。」
唐突に話し出すすばる。
「ほんまやわ。いつのまにって感じやわ。」
のっかる隆平の横で
博貴と雛乃のかたく繋いだ手。
見つめあう二人。
「いちゃつくなら他 行ってや。」
「そうや。ただでさえ暑いのに余計、暑なるやろ?」
あまりの見せつけっぷりに文句をいう裕と忠義。
「ええやん。みんなも祝福してや。」
博貴の言葉に赤く染まる雛乃。
「せやけど章大のやつ。妬いてるんちゃうか?」
悪戯ぽっく微笑む信五。
「俺の彼女とりよったって。」
のっかるすばる。
「あっ。今、章大の悔しそうな顔浮かんでもうた。」
「俺もや。」
悪乗りしだす裕と忠義。
「ちょっと冗談きついわ。」
ひきつった顔の博貴。
「ほんまやわ。」
見つめあう二人。
「章大やもん。せやけど嬉しいんとちゃう?雛乃に笑顔が戻って。」
話を元に戻す隆平。
「そうやな。よう自慢しとったもんな?」
空を見上げる忠義。
「そうそう。雛乃の笑顔が一番やって。ってかさっきから亮の姿みえへんのやけど。」
亮がいないことに気づく信五。
「どこ行ってん?」
立ち上がり辺りを見わたすすばる。
「あいつのことやから行くとこは1つや。」
すばるを見上げる裕。
「章大のとこやろ。」
一同綺麗に声がそろう。
笑い合う皆。