溺愛スイートライフ~御曹司に甘く迫られてます~
11.お見合いの顛末
「じゃあ、行ってくるね」
いつもより少しだけフォーマルなスーツに身を包んだ新條は、会社にでも行くような調子で告げて玄関を出て行った。
それを見送って花梨も急いで支度する。どうせ家で待っていても何も手に着かないに決まっている。邪魔をするつもりはないが、そばで待っていようと思った。
会社に行くときよりはもう少しきちんとした格好をして、花梨もフィルマモンホテルへ向かった。