恋 ~余命1年ってなんですか?
仕事かな?


って、見てると

「姉が、渡したいものがあるとかで…」

「お姉さんいらっしゃるんですね!
私、1人で帰れますよ!どーぞ!」

「いや…ついてきてくれ…
なんてゆうか… 苦手なんだ…」


車で10分


もしかして…

「ここら辺って、真生さんの地元ですか?」

「ああ」



室長が車から降りた

前方に、めちゃくちゃ出来る女って感じの
綺麗な人が手を振ってる


挨拶…した方がいいよね?

私も車から降りた


「マナ!」


マナ? 真生のマナ?


「なんだよ」

「こんにちは」

「え!!!何?可愛い!!彼女!?
デートしてたの?やだ!可愛い~!」

まるで西田君みたいなお姉さんが
私をペタペタ触る

「触んな」

ペリッと剥がされ、室長の腕の中


「とったりしないわよ!うふふっ
久しぶりの彼女ね!お姉ちゃん嬉しい!」

「まだ彼女じゃないから、強烈な姉がいること知られたくねえんだ
用がないなら帰るぞ」

「ジャジャーン!!
私!結婚するの!2人でお祝いに来てね!」

「おめでとうございます!」

「……チッ」


ジャジャーンと、出したのは
エコー写真 
どうやら、デキ婚のようです


「ありがとう!!
渡したいものってのは、これ!
マナちゃんにも良いご縁を!うふふっ」


お姉さんが室長に縁結びの御守りを渡し
ひらりと帰って行った


「マナちゃん……なんだ?」


室長の顔を見上げる


「うるせぇ見んな!」


「あはっ可愛い!マナちゃん!」


「言うな!!」


「マナちゃん!!」


「理江!キスするぞ!」


「!!!ごめんなさーーーい!!ふふっ」


「くっそぉ…アイツのせいで…」


「お姉さんに会えて嬉しかったですよ?
素の真生さんを知れたもの!」


「理江のそういうとこに惚れた
一緒に営業してた時、理江は愚痴言わず
嫌な仕事でも、ポジティブに考えて
そういうとこ俺には、ない
俺、理江が好きで…
好きで…意識し過ぎて仕事に集中できなくて、鈴木と入れ替えたんだ」


「……そうなんですか?」


「西田みたいに若さも勢いもねぇし
短気で、不器用だから
理江のこと振り向かせられるか
本当は、凄え不安なんだ
不安だから…キスしたくても
理江に嫌われたくなくて……」


ふわっと抱きしめられ


ドキドキと胸の音を聞く

私の胸もドキドキいってる


「でも…したい……キスしていいか?」


/////え…どうしよう////

戸惑っているうちに


ちゅっ


ほっぺにキスされた



/////





「帰るぞ
これ以上いたら、襲ってしまいそうだ」



室長とのデート  終了






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