恋 ~余命1年ってなんですか?
「おはようございます!
あれ?課長?西田君は?」

「タニちゃんおはよう
それがね、風邪みたいで帰らせたとこよ!」

「風邪?えとっ何か言われませんでした?」

「別に?何も?」


西田君と同じくガックリと肩を落とし
席に座る

あれ?タニちゃん西田君と会議室入るの
みてたのかな?



その日、康太とお昼食べてる時に
ふと、思い出した

西田君 独り暮らしだ



休憩が終わる前に電話してみた



仕事の用事でかかってくることはあっても
私から西田君にかけるのは初めてだ



「もしもし?具合どう?」

『課長~嬉しいです~』

「ご飯食べた?」

『まだです~』

「作れるの?」

『どうでしょぉ~』



まるで酔っ払いな西田君との電話を切ると
猛烈に心配になってきた


「タニちゃん 西田君の家わかる?」

「わかりません」

「そう…住所調べるから行ってくれない?」

「私ひとりではちょっと……
課長も一緒ならいいですよ!」

「私!?」

「はい!課長が一緒なら行きます!
いくら同期の西田君とはいえ、男の子の部屋に1人では行けませんよ!彼氏に怒られちゃう!」

「なら、一緒に行こう」



そうか、彼氏に怒られるのか……
知らなかった


いわゆるヤキモチってやつね!



ふむふむ












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