恋 ~余命1年ってなんですか?
「ごめんなさい!!遅くなって!!」
食事会に遅刻した
店に入ってすぐ、電話がなる
「もしもし!はい!
えーと…帰宅しちゃって!すみません!
手元に資料ないんですよね!
はい!帰ってからでもいいですか?
はい!失礼します! ふぅ~ごめんね!」
「課長が他の会社の人みたいでヤダな」
さみしそうに言うタニちゃんの横に座る
「あら?タニちゃんたら!
さみしいの? あはっ 嬉し!」
無駄にテンションを上げる
本日も西田君は、がぶ飲み
「こら!明日も仕事でしょ!!」
「課長がいないから!
怒ってくれる人がいませーん!!」
「俺が怒ってやるぞ?」
室長が、西田君をニヤリと笑い睨む
格好いい~
「あ!課長!今、室長のこと
格好いい~とか思ってたでしょ!?」
//////なんてこと言うのよ!
室長と目が合う
バレバレにもほどがある!!
「わかりやすいですね…
室長!今日は、遠回りして課長を送って帰って下さいね!!」
と、タニちゃんが言うもんだから
車に乗せて貰ってます…
「室長って…
どんな恋してました?
あ! 言いたくなければいいです!」
「付き合って短いのが理江
片想いで長いのが理江
他は、向こうから好きって、言われて
向こうからフラれる
俺になんか問題あるんだろうな」
「ありませんよ!!!
真奈実さんからもそんなこと聞きましたけど、真生さんに悪いとこなんて
これっぽっちも見当たりません!!!
そりゃ会社だと、ツンツンですけど
それも、優しさで!
そういうところも全部、大好きです!!!」
ハッ!
ムキになって、つい……
キュッと赤信号にブレーキを踏むと
引き寄せられ、そのままキスをされた
ダメ 揺らいじゃうよ
何で、拒めないの?
再び青信号で、運転再開
無言が続く
「このまま… どこか行きたい気持ちだ…
理江を俺だけのものにしたい
他の会社の奴と電話してるだけで
俺は… 嫉妬でどうかなりそうなんだ」
「真生さん… 」
車が私のマンションに到着した
言わなくちゃ
「私… 私ね 私…」
癌なんです
「私… 」
「ゆっくりでいい話てくれ」
運転席から私を抱き寄せる
ポロポロと涙が溢れて
肝心な一言が出てこない
どれだけ待たせたかな
「真生さん…私…真生さんが好きです」
真っ直ぐに、真生さんを見て言った
「でも… 真生さんの恋する相手に
私は、適していないんです」
「そんなのお前が決めるな」
「私が決めたんじゃないんです
私は、臆病者なので
逆らえないんです
好きでもない恐竜貰ったって
好きでもない青い服着せられたって
両親にすら、逆らえないんです」
「わかるように言ってくれよ」
「わからないんです
気持ちがごちゃごちゃしてて
すみません…… ありがとうございました」
「理江!!」
食事会に遅刻した
店に入ってすぐ、電話がなる
「もしもし!はい!
えーと…帰宅しちゃって!すみません!
手元に資料ないんですよね!
はい!帰ってからでもいいですか?
はい!失礼します! ふぅ~ごめんね!」
「課長が他の会社の人みたいでヤダな」
さみしそうに言うタニちゃんの横に座る
「あら?タニちゃんたら!
さみしいの? あはっ 嬉し!」
無駄にテンションを上げる
本日も西田君は、がぶ飲み
「こら!明日も仕事でしょ!!」
「課長がいないから!
怒ってくれる人がいませーん!!」
「俺が怒ってやるぞ?」
室長が、西田君をニヤリと笑い睨む
格好いい~
「あ!課長!今、室長のこと
格好いい~とか思ってたでしょ!?」
//////なんてこと言うのよ!
室長と目が合う
バレバレにもほどがある!!
「わかりやすいですね…
室長!今日は、遠回りして課長を送って帰って下さいね!!」
と、タニちゃんが言うもんだから
車に乗せて貰ってます…
「室長って…
どんな恋してました?
あ! 言いたくなければいいです!」
「付き合って短いのが理江
片想いで長いのが理江
他は、向こうから好きって、言われて
向こうからフラれる
俺になんか問題あるんだろうな」
「ありませんよ!!!
真奈実さんからもそんなこと聞きましたけど、真生さんに悪いとこなんて
これっぽっちも見当たりません!!!
そりゃ会社だと、ツンツンですけど
それも、優しさで!
そういうところも全部、大好きです!!!」
ハッ!
ムキになって、つい……
キュッと赤信号にブレーキを踏むと
引き寄せられ、そのままキスをされた
ダメ 揺らいじゃうよ
何で、拒めないの?
再び青信号で、運転再開
無言が続く
「このまま… どこか行きたい気持ちだ…
理江を俺だけのものにしたい
他の会社の奴と電話してるだけで
俺は… 嫉妬でどうかなりそうなんだ」
「真生さん… 」
車が私のマンションに到着した
言わなくちゃ
「私… 私ね 私…」
癌なんです
「私… 」
「ゆっくりでいい話てくれ」
運転席から私を抱き寄せる
ポロポロと涙が溢れて
肝心な一言が出てこない
どれだけ待たせたかな
「真生さん…私…真生さんが好きです」
真っ直ぐに、真生さんを見て言った
「でも… 真生さんの恋する相手に
私は、適していないんです」
「そんなのお前が決めるな」
「私が決めたんじゃないんです
私は、臆病者なので
逆らえないんです
好きでもない恐竜貰ったって
好きでもない青い服着せられたって
両親にすら、逆らえないんです」
「わかるように言ってくれよ」
「わからないんです
気持ちがごちゃごちゃしてて
すみません…… ありがとうございました」
「理江!!」