恋 ~余命1年ってなんですか?
パソコンを起動させ
矢野さんに、電話する
仕事の話をするはずが
「矢野さん…
矢野さんは、病気のこと
いつ、ゆーちゃんに言いました?」
ゆーちゃんとは、矢野さんの好きな人
「僕はね、1番に原君に言ったんだ
そしたら原君から、彼女に最初に言うべきだと言ってくれた
だから、すぐ彼女に告げた
僕は、癌になった…とね」
「ゆーちゃんは?」
「『あらそう』」
「え?」
「そんなもんだったよ
だって、僕達は幼なじみってだけで
付き合っているわけでもなかったから
それに……
ゆーちゃんが、言ったんだ
『まーくんは、長生きするタイプよ
あと、30年は死なないから仕事して』
ってさ」
「ゆーちゃんって…凄いですね
だから、30年なんだ…」
「まさか、こんなに生きられるとは
思ってなかった
ゆーちゃんが生かしてくれたんだよ
金銭的にも、手術代やら全部持ってくれた」
「へぇ~ 妹さんには?」
「昨年、仕事を辞めるときにね」
「どうでした?」
「そりゃ~ 泣いてたよ……
幸い、妹には家族がいる!一人じゃない
乗り越えてくれたようだよ」
「矢野さん… 怖くないですか?」
「怖いさ! でも、生きがいを取り戻した
癌30周年! 祝おうじゃないか!」
「あはっゆーちゃんへの告白がメインですよ
もう!矢野さんったら!!」
凄い
凄いよ
ゆーちゃんも
矢野さんも
私は、臆病者すぎて……
矢野さんに、電話する
仕事の話をするはずが
「矢野さん…
矢野さんは、病気のこと
いつ、ゆーちゃんに言いました?」
ゆーちゃんとは、矢野さんの好きな人
「僕はね、1番に原君に言ったんだ
そしたら原君から、彼女に最初に言うべきだと言ってくれた
だから、すぐ彼女に告げた
僕は、癌になった…とね」
「ゆーちゃんは?」
「『あらそう』」
「え?」
「そんなもんだったよ
だって、僕達は幼なじみってだけで
付き合っているわけでもなかったから
それに……
ゆーちゃんが、言ったんだ
『まーくんは、長生きするタイプよ
あと、30年は死なないから仕事して』
ってさ」
「ゆーちゃんって…凄いですね
だから、30年なんだ…」
「まさか、こんなに生きられるとは
思ってなかった
ゆーちゃんが生かしてくれたんだよ
金銭的にも、手術代やら全部持ってくれた」
「へぇ~ 妹さんには?」
「昨年、仕事を辞めるときにね」
「どうでした?」
「そりゃ~ 泣いてたよ……
幸い、妹には家族がいる!一人じゃない
乗り越えてくれたようだよ」
「矢野さん… 怖くないですか?」
「怖いさ! でも、生きがいを取り戻した
癌30周年! 祝おうじゃないか!」
「あはっゆーちゃんへの告白がメインですよ
もう!矢野さんったら!!」
凄い
凄いよ
ゆーちゃんも
矢野さんも
私は、臆病者すぎて……