恋 ~余命1年ってなんですか?
真生さんと一緒にいたい!
会社への復帰
1週間後の朝だった
「矢野さんが亡くなった」
原部長の言葉が、頭の中で整理できない
朝礼が終わり席に着くと
ジワジワと理解出来た
「昨年、余命半年を宣告されてたから
30周年に参加出来たことは、本当に奇跡だ!川谷!ありがとう!」
原部長は、笑って私の肩を叩いた
矢野さんは、私に嘘をついた
カバンからタオルを出して
顔を埋めた
トイレに行こうかと思ったけど
立ち上がる前に涙が溢れてきた
せめて、皆にバレないよう
必死に声を抑えたけど
私の席
室長=真生さんから、ガッツリ丸見えだ!
泣きやまないと!
コツコツとヒールの音が近づいて来た
「川谷さん 荷物まとめて頂戴!」
「へ?」
鼻水が垂れてないか心配になる
「ゆーちゃん?」
「なぁに?」
え…
「社長!!すみません!!
……ん?
先ほど、何か仰いました?」
「今すぐ荷物をまとめなさい!!」
オフィスの静まり返るのなんの
「クビ?」
恐る恐る聞いてみる
「あなた!聞いてないの?
九州企画課へ 配属するって言ったでしょ」
「聞いてませ……
(矢野さんから)聞いたような?
え? 今からですか!?」
「そうよ
今から引っ越し業者をあなたのマンションにやるから!
荷物まとめて帰りなさい!
明日から九州よ!」
バンって、封筒を私の机に叩きつける
はい!すっかり、涙が引っこみました
コツコツと静まり返るオフィスを去る足音
「ゆーちゃん!待って!!」
くるりと振り返る
「待たない!私は、気が短いの!
それと、社長と呼びなさい小娘!!」
1週間後の朝だった
「矢野さんが亡くなった」
原部長の言葉が、頭の中で整理できない
朝礼が終わり席に着くと
ジワジワと理解出来た
「昨年、余命半年を宣告されてたから
30周年に参加出来たことは、本当に奇跡だ!川谷!ありがとう!」
原部長は、笑って私の肩を叩いた
矢野さんは、私に嘘をついた
カバンからタオルを出して
顔を埋めた
トイレに行こうかと思ったけど
立ち上がる前に涙が溢れてきた
せめて、皆にバレないよう
必死に声を抑えたけど
私の席
室長=真生さんから、ガッツリ丸見えだ!
泣きやまないと!
コツコツとヒールの音が近づいて来た
「川谷さん 荷物まとめて頂戴!」
「へ?」
鼻水が垂れてないか心配になる
「ゆーちゃん?」
「なぁに?」
え…
「社長!!すみません!!
……ん?
先ほど、何か仰いました?」
「今すぐ荷物をまとめなさい!!」
オフィスの静まり返るのなんの
「クビ?」
恐る恐る聞いてみる
「あなた!聞いてないの?
九州企画課へ 配属するって言ったでしょ」
「聞いてませ……
(矢野さんから)聞いたような?
え? 今からですか!?」
「そうよ
今から引っ越し業者をあなたのマンションにやるから!
荷物まとめて帰りなさい!
明日から九州よ!」
バンって、封筒を私の机に叩きつける
はい!すっかり、涙が引っこみました
コツコツと静まり返るオフィスを去る足音
「ゆーちゃん!待って!!」
くるりと振り返る
「待たない!私は、気が短いの!
それと、社長と呼びなさい小娘!!」