恋 ~余命1年ってなんですか?
シーーーー-ーン



としていたオフィスが

わぁっと、私を責める

「どういうことですか!?」

「こんな急に移動!?」

「社長をゆーちゃんって、どんな関係!?」


等々


「るせぇっ!!!仕事しろ!!!」


真生さんの怒鳴り声で静まる



怖っ  やっぱり怖い!

あんな寝癖つけて、可愛いのは偽の姿か?


怖~い!!!




椅子に座り

封筒の中を確認



〝川谷理江 様

僕に生きた証をありがとう
ゆーちゃんに僕の新しい夢を話したんだ


川谷理江さんの癌を治したいってね


お節介は、お互い様だから、君に断る権利
ないからね!

どうか、35周年も君に企画して貰いたい

九州企画課 課長にようこそ!

            矢野雅史〟



手紙を胸に抱きしめ、また泣いた



涙が引っこんでから

ゆ、社長の部屋へ



「すごく嬉しいお話ですが…
私、好きな人のそばにいたくて…」


「いればいいじゃない
手術して、これからずっといたら?」


「私… あの……」


「お金のことは、気にしないで
まーくん予算が余ってるの!
予算は、年内消化しないとね!」


「ゆーちゃん!私… 生きたい!」


「そう」


「よろしくお願いします!」


「任せて」





ぺこりと御辞儀して部屋を出た





私… 真生さんと一緒にいたい!






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