恋 ~余命1年ってなんですか?
ゆーちゃんが、部屋に入るとニヤリ


「聞いたわよ」


私もニヤリ  




「何食べたい?」


「ぶ…ど……」


「葡萄?」


コクコク頷いた



「了解!」




食欲無かったけど
葡萄が冷たくて、口がスッキリ甘くなった



それから痛み止めのおかげでグッスリ



数日間


食べて寝るを繰り返し


目覚めると


無菌室ではなく、前の病室にいた





「ふふっ おはよ」


ゆーちゃんがそばにいて嬉しかった


「ゆーちゃん… 私… 生きたい…」


喋ることが出来るようになった

ゆーちゃんは、にっこり笑う


「もう、弱気にならないでよ?
はい!携帯充電しといたから!
藤倉君にメッセージ送りなさい!
そうじゃないと、私が会社に帰れない!
怖くて、出社してないのよ!さ!早く!!」


「ははっ わかったよ」





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