恋 ~余命1年ってなんですか?
「めちゃくちゃ会いたかった」


ふわっと抱きしめられた時

真生さんの車のにおいがした


「いいにおい」

「何もつけてねぇぞ」

「車のにおいした」

「乗ってきたからな」

「え!!!ここまで!?」

「九州企画課が空いてるらしいからな
移動願い出したんだ」

「……へ?」

「社長が、助けてくれって
理江がやる気無くしてるから
喝を入れて欲しいってよ」

「ゆーちゃんすごく良くしてくれるの
だけど、体も気持ちも追いつかなくて
私…… ごめんなさい…」



死んでもいいなんて


絶対に口に出しちゃだめだった




「泣くな せっかく綺麗にして貰ってんのに
ほら!笑え!」


って、ほっぺをぐりぐりされる


「えへへっ」


嬉しい!真生さんがいる!


「どう?気分転換できた?」


ゆーちゃんが戻ってきた


「うん!ありがとう!」

「そろそろ横になりなさい」

「うん」


って、返事をすると

真生さんから抱えられ
布団に入る


まるで、お姫様みたい



「藤倉君 会社でも、それくらい笑ってくれてると助かるわ!」


「クスクス ゆーちゃん、真生さんが怖いって、出勤できなかったんだって」


「理江があんなメッセージ送りつけるからだろ!俺は、普通だ!」


「いえいえ 普通が怖いって!」






やる気を取り戻した


食べなきゃ!  体力つけなきゃ!!










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