恋 ~余命1年ってなんですか?
「でも、これは今日ここで」


私の左手の薬指にキラキラ光るダイヤ


「貰っていいの?」


「理江以外にやるつもりねぇし」


「ありがとう」





タクシーに乗り、病院に戻ると


号泣して大慌てな、ゆうちゃん

「ごめんなさい!!
のっぴきならない用事で!!」

「心配したんだからぁーーーー!!!
何よ! この指輪!!
ちゃんと説明してよぉーーー!!!」


クールビューティー

その言葉は、ゆうちゃんの為にあると思っていた

今…ゆうちゃんは、まるで幼児


「よしよし!泣かないよ~」


懸命に宥め、今朝からの心境の変化を
話した



「私!生きたいのよ!
ゆうちゃん!私、癌に負けたくない!」



「ずっとその気持ちをキープして貰いたいわ
理江が無口になったり、落ち込んだり
対処がわからないのよ!
それに!!今日は、外出許可とってたの!
たーくんと藤倉君が、イベント会場にって
誘うから!だから早めに来ておめかしと
思ったら、いないんだもの!!
本当!! 余計な心配までしたんだから!」




まーくんは、ゆうちゃんの弱さを知ってた



だから、お見舞いに来させなかったのかも



そんな気がした




真生さんは、なんであんなに強気なの?



俺が治す!って、医者じゃあるまい!




でも…   なんだか気分が良い





治す! 治さなきゃ!





指輪を眺めたり、触ったり

にやついてしまう





藤倉理江になるのかな… /////やだ!

照れる/////
















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