恋 ～余命１年ってなんですか？

現実は、甘くない


薬の副作用で、弱っていたらしい
私は、ふらついて手をついただけ

なのに…


骨にヒビ入った




癌の手術前に、骨の治療するとは…



お見舞いに来る人が、どうしたの！？って
驚くけど、私…癌だからね？

目に見える怪我を心配されるけど

癌の方がメインですから！




今回の手術には、両親が帰ってくる


いいって言ったのに



｢昔から、お姉ちゃんは私達に冷たい｣

｢そうだ！こんな時くらい甘えてくれよ｣




私…いくつだと思ってんの？




｢なんかあったら来てくれればいいから
大袈裟なのよ
手術出来るだけ、私は軽症なのよ
あんまり、ごちゃごちゃするの嫌なの｣



｢私達が辛いの！娘が１人で頑張っているなんて！耐えられない！｣


｢ゆうちゃんも真生さんもいるから！｣



そう、病院に泊まりでつきっきりしたい
というのだ


｢パパとママが倒れたら困るの！
手術が始まったら観光でもしたら？
あとは、明日でいいから！｣


｢そんなわけにはいかない！｣


｢私が良いって言ってるのに！｣



本当は、真生さんに手を握って貰いたかったり、ゆうちゃんから一言貰いたいのに


とうとう手術前になってしまった




｢理江　頑張ってこい｣




真生さんったら！パパママゆうちゃんの前で、私のおでこにキスを！！



｢はい｣



手をぎゅっと握ってくれて



｢ご両親は、観光名所紹介しとくわ
心配せずに、行ってきなさい｣



この2人、私のパワースポットだと思う



｢はい｣