お前のために俺はいる
由奈が学校を休みがちになったのは2年生の終わり頃からだった。


今日も休みか、、、。


LINEも返信が返ってこないことが多くなっていた。


「ごめんね、、、体調があまり良くなくて、、、」


教室に由奈がいるだけでホッとした。


顔色も悪くない。


「心配かけてるよね、、、私」


「大丈夫なのか？」


数日ぶりに見る由奈に安心しながらも心配な気持ちは消えなかった。


「うん。大丈夫！！お母さんが心配性だからちょっとでも私が具合悪いと学校は休みなさいって言うから休んだだけ」


「私のお母さんって大げさなんだよね」


由奈の表情はなぜか暗くて、笑う顔もどこかぎこちなかった。


どうしたんだ？


何か俺に隠してる？


聞きたいことは沢山あるのに、、、。


何もきちんと聞けねぇ、、、。


普段通りに由奈のそばにいることしか出来なかった。


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