お前のために俺はいる
次の日も、、、そして次の日も、、、


俺の当たり前のように過ぎていく時間に由奈はいなかった。


その日も俺は教室で由奈の机をぼんやり眺めていた。


授業が終わって部活へ向かう途中


「、、、、冬馬君、、、由奈の母です、、、」


由奈のお母さんからの電話だった。


「あ、はい、、、こんにちは」


由奈のお母さんの声のトーンですぐ分かってしまった。


由奈に何かあったんだ、、、。 


早まる鼓動に気づかれないように、俺はゆっくりと深呼吸をした。

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