薫衣草荘の住人
住人
1 夏野 蜜柑×衣草 薫
「ここが夏野さんの部屋、201号室ね。」
中は、リフォームしたてとあって
白い壁が美しかった。
「ありがとうございます。」
「うん。じゃあ、これは鍵ね。」
「はい。」
「あと困った事があれば、僕の部屋203号室
だから、おいでね。」
「わかりました。」
「じゃあ、これ。契約書ね。」
「ありがとうございます。」
「うん。じゃあ、長居もアレだから、行く
ね。」
「お世話になります。」
ぱたん。
ドアがが閉まる。
私は部屋の真ん中に座り込む。
「…荷物、出そう。」
私はスーツケースに手をかけた。