薫衣草荘の住人











「ろいくーん。また歌詞間違えたね。」








「もうこれで5takeだよ?」








「すみません…」








「お兄さん頑張ってるんだから、君ももうち








ょい集中しよ?」








「…足引っ張ってんじゃねーよ、、、」








誰かがそう、








ボクにだけ聞こえるような小さな声で言っ








た。








「頑張ろ!ろい!!」








「…うん…」








ボクはただ頷くしかなかった。
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