神様の恩返し
「でも、尻尾も目もとっても綺麗」
彼女はまた僕の頭を優しく撫でた
そして僕は彼女の優しい心に安心したのか
眠ってしまった
それから数日彼女の家で過ごした
彼女の名前は凛というらしい
とても優しい少女で
学校から帰ってくるとすぐ僕のところへ来て
撫でたりご飯を食べさせてくれたりした
僕は凛にありがとうと伝えたかった
しかし、僕がしゃべってしまったら彼女を驚かせてしまうと思い
いつもニャーと鳴き彼女の手にすり寄ったり舐めたりするぐらいしか感謝をあらわせなかった
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