神様の恩返し
「そーだよ、あの時の猫だよ、クロだよ!」
そう言うと彼はまた私を抱きしめた
信じられない
けど、私は本当にクロちゃんだと思った
私もかれをギュと抱きしめた
「クロちゃん!」
私も泣いていていた
嬉しくて泣いていた
家に入り私はクロちゃんから神様だと聞いた
私は信じた
この人は紛れもなくクロちゃんだと確信していたから
あのときの猫が帰ってきてくれた
なぜいなくなったかなども聞いて私は納得した
そしてなにより無事だったことに安心した
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