合わなくても一緒にいられるんです‹続›



「志桜里が朝家にこないってわかってても、あれは夢で今日こそは向かえに来るんじゃないかってずっと思ってた。放課後、迎えに来てかえろうって言うんじゃないかって、教室に残ってた。」



「………だったら、千夏くんからきてくれたら……」


…だったら、なんできてくれなかったんです…!


「行った。」
「え…?」


思わず顔を上げきょとんと千夏くんを見つめる


「………教室覗いたんだ…。そしたら、クラスの奴らと楽しそうにしてて…実はオタクの俺なんかと居たくなかったんじゃないかって…それで、会うに会えなかった…」




目をそらし不安げにそう告げた。














そっか…。
千夏くんもわたしも悩んでたことは同じだったんですね…。






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