澄みわたれ!




今何故か、かなで先輩と2人で話し込んでいる





事の発端はここからで、、、



「まーりちゃん!」

後ろから気配もなく寄ってきたので思わず うわっ と声を漏らしてしまった。

「か、かなで先輩、、、」

フッと笑って私の手首を掴んだ

「えっ、先輩、どこに行くんですか?!」

意味も分からず音楽準備室の角に連れてこらされた

「あ、あのー、、、?」

「ねぇ、まりちゃん」

真剣な顔をして話を切り出すので驚いた

「私、どうしたら、いいのかな」

「えっ?」

「しずかってさ、ああいう性格じゃん。アノトキもね、ほんとゴメンね。」

先輩のいうアノトキは、しずか先輩が抜かしてたときのことだろう

「私、思ってたんだ」

「絶対ピッコロはさ、しずかより上手い自信があるんだよね。この前から思ってたけど」

この発言にビビったのは誰だってそうだろう

だって、かなで先輩ってそんな強気な言葉言わないような人だし

「せ、せんぱ、、、?」

「だってムカつくーっ」

私達が練習に戻れたのは15分後のことだった。
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