友達の次は。
「あの、大丈夫ですか?」
そう聞くと、佐川さんは焦ったように
「ごめん、実はトイレって言って抜け出してきたのがスタッフにバレちゃって。すぐ帰んなきゃ。だからさ、コレ渡しとくから連絡して」
といって紙を私の前に差し出してきた。
そこには佐川翔という字の下に11桁の電話番号が綺麗な字で書かれていた。
これってもしかしなくても電話番号だよね?!
こんなのなんで私に、、、。
私が受け取るのを躊躇していたら、佐川さんが私の手をとって、紙を握らせた。
「んじゃあ、また」
そういうと佐川さんは光の速さ並みの速さで去っていった。
「え、まって、うそ!」