友達の次は。
「どんな人だって、高2の夏までくらいには生まれてから一度くらい恋をしてるはずだよ」


中学生の時、初恋がまだで不安がっていた私にお母さんに言われたこの言葉は幼い私に希望をくれた。


きっと高校になれば素晴らしい出会いがあるはず。


高校になれば………。






しかし、その希望は儚く散ることになる。




実際、高校入学しても、高1が終わっても恋人はおろか好きな人も現れず。



気づけば高2の8月を迎えようとしていた。



母からもらったあの言葉が逆に呪いの言葉のように感じ始めたこの頃。



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