友達の次は。


「はいはい。もう20回は聞いたよ、その話。沙羅普通に可愛いんだから誰かと付き合えばいいじゃん」




「はい、その返答も20回は聞きましたー!!そうかなこに言われてずっと告られるのスタンバッテましたよ?でも一回も告られないよ?!ってことはそんな可愛くない証拠じゃん。いいよ、わかってるもん」


かなこみたいに可愛いくないことなんて知ってるもん。

かな子のくらいの美女ならよりどりみどりだったのかなー。


「もう、さーらー!拗ねないで。きっと沙羅にぴったりな人が現れるよ、いつか!」


そのいつかはいつですか。


来世ですか?来来世ですか?



何も答えないでいる私を見てかなこは呆れたようにため息をついた。

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