さようならマミー!
第1章-10完結
さようならマミィー!
未来と過去がからみあって、ジョンと呼ばれる人間と私との存在がそこで結ば
れている。シャワー室を出た時に、ママにありがとうとの感謝の気持ちが生ま
れていた。そうママにありがとう。幸せをありがとう、ママの勘違いは、私を
幸せにしている。国が異なり、人種が違っても親子、兄弟、姉妹の肉親の愛情
は、深く、美しい。私は、その中に入ったのを知らなかった。モーテルでベッ
トに入り、眠り込む時に優しく、心地よい眠りに入って行く、

 翌朝何時もと変わらず、出かける。木造レストランに向かって、モーテルの
ロビーに飾ってあった花を失敬して、それを持ってママに会いに、モーテルの
従業員は、了承を得ずに持ち出したの見ていて、花代を請求せず、ラッキーを
祈ってくれた。私の心が謎から解き放たれたのを察したのか、笑顔で送り出し
た従業員。私のハッピーが、伝染するがのごとく、モーテルの従業員も変わっ
たのか?ジョンとなった私は、ママにロビーの花を毎日持ち出す。朝に花を飾
っていたモーテルの人は、花を再びいける、時間を変えるから問題ないと、私
が持ち出した後に直ぐに花を飾る事にしと聞かされた。モーテルの授業員は、
私が誰に恋をしてると考えているのだろう。彼の気持ちは、ママがそうさせて
いる、彼女から発信された心が私に同調し、その同調が従業員を変えたのだと
理解出来る。優しい愛に、至高の愛に覆われた毎日を過ごすが、それは永遠に
続く事は決してない。終わりがくる、必ず終わりがやってくる。始まりがあれ
ば、終わりがやってくる。そしてフロリダでの滞在が終わる日がやってきた。
ナンシーとは、その後2度レストランであった。ママの前で仲の良い兄弟を演
じた会話を交わした。モーテルに電話があり私の去る日を聞いてきた。正直に
それに答える。8週間の滞在だった。アメリカに持ち込んだドルをすべて取り
出し、それを封筒に入れナンシーに渡す積もりで、滞在費は、殆ど使っていな
い。日本に戻るには、小銭だけで問題はない。クレジットカードがあるからそ
れを使えば、帰り便は、乗り継ぎだからもうドルは、必要がない。夕食の時に

ママ:明日の朝は、何時頃にする?

私 :朝6時に朝食を頼む、早くてごめん、良いかな?

ママ:良いよ、明日6時だね、遠くへ行くのか?気をつけてね、
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