さようならマミー!
第1章-6
さようならマミィー!

 翌朝、早くモーテルを出る、その不思議なレストランに向かう為に、7時半前
にその店のドアーを開けようとすると中から扉が開いた。昨夜の彼女が待ちか
まえていた。時間通りに来て良かったと、昨夜と同じく、カンターの角に座る
様に指図される。その彼女の指図に従い、座る。良い臭いがする。彼女は、朝
食を準備していた。席にかけて直ぐに朝食が出された。コーヒーも、今作った
ばかりだろう、熱い。最初にオレンジジュースを飲む、実に旨いジュースだと
感じる。ベーコンも半熟玉子も、申し分ない。何も言わずに彼女作り出された
朝食を食べ始める。私が、食べている時に、ランチのサンドウィッチを作って
いる。ポットには、コーヒーを入れている。昨夜の彼女が言った事を当たり前
のごとく実行している。どの様に反応して良いか解らない。言われる通りに彼
女の朝食を食べる。彼女は、私のその様子を見ていない、しかし気配で私の状
態を察しているのが何となく解る。昨夜と同じ空気である。不思議な時間が流
れている。それに私の中から拒絶反応が出て来ない。本来なら寄りつきたくな
いと感じるのが自然だと思われる。一切そんな空気を持たせない彼女に何か
が?朝食を済ませ彼女の作ったサンドウィッチとコーヒーを手にして、

私 :お幾らですか?

女性:夕食は、何時頃?

私 :8時頃かな。

女性:解った、しっかり仕事をしななさい、8時頃に夕食を準備しておく。

J1-6
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