スイーツ王子と恋するレシピ
第2部 シャルロットへようこそ
ここはパティスリー「シャルロット」
女の子の大好きな
甘くてかわいいスイーツがいっぱい
甘いものが苦手な人にも大人気のキッシュも大人気です
オーナーの甘味雄大さんと
パティシエの恵斗さんは兄弟
二人でお店を経営しています
そしてわたしは見習いの安藤ココ
改装のためしばらくお休みしていましたが、いよいよ本日からリニューアルオープンです!
「おはようごさいまーす!」
わたしはウキウキしながら扉を開けた。
キラキラ新しい店内。
壁の色がクリーム色から薄いグリーンになっていて、抹茶ケーキみたい。
「おはよう、ココちゃん。今日からまたよろしく頼むよ」
オーナーが声を掛ける。
「はい! がんばります!」
「カフェもはじめるから忙しくなると思うけど」
見ると、アンティーク調の丸いテーブルと椅子が3つ。
それと4人座れるカウンターが設置されている。
「わー! カフェスペースができてる!」
「ちょっとしたスペースだけど、買ってくれたケーキをここでも食べてもらえるようにね。コーヒーと紅茶の種類も徐々に増やしていこうと思ってるんだ」
「素敵! ワクワクしますね!」
「カフェの他にも何かアイデアあるかな」
「そうですねー。トートバッグやマグカップとかのオリジナルグッズを作るのはどうでしょう! 小さな雑貨屋さんみたいにしたらどうでしょう」
「イイね!」
「あとはー。うーんと。そうだ! このカフェスペースで簡単なスイーツ作り講座なんてどうですか」
「うんうん、イイね!!」
私とオーナーは女子同士みたいにキャッキャとはしゃいで盛り上がっていた。
すると…
「めんどくせーな!!」
後ろから声が聴こえた。
「カフェとかグッズとかスイーツ教室とか。バッカじゃねーの」
「け、恵斗さん!」
でた! 毒舌王子、パティシエの恵斗さん。
「俺はケーキ作って売ることしか興味ないぜ!!」
はは、やっぱり…
そうきましたか。
恵斗さんは作るスイーツだけじゃなく、そのビジュアルもとってもスイート。
大きな瞳に形のよい唇。頬はほんのりピンク色で。
黙ってたら美少年そのもの。
「ココ、もしかして、また太った?」
…黙ってたらね!
でも実はわたし、そんな恵斗さんに「好き」って言われてキスもしちゃいました。
あの日以来、会ってなかったから、今日は緊張してたんです。だってあれは夢だったのかな? って思ったし。気まぐれ王子のお戯れだったのかもしれないし。やっぱ気が変わった! って思われてるかもしれないし。
そんなモヤモヤを抱えながら仕事が始まり、恵斗さんの手伝いをしていると
「ココ」
小さな声でわたしを呼ぶ恵斗さん。
「はい」
「今日、店終わったら、明日の仕込み手伝ってくれ」
「はい」
「それと」
少し照れたような、はにかんだような顔を向けて恵斗さんが言った。
「なるべく早く終わらせるから。そのあと…」
どっきーん!!
そのあ…と、なんですか!!!
女の子の大好きな
甘くてかわいいスイーツがいっぱい
甘いものが苦手な人にも大人気のキッシュも大人気です
オーナーの甘味雄大さんと
パティシエの恵斗さんは兄弟
二人でお店を経営しています
そしてわたしは見習いの安藤ココ
改装のためしばらくお休みしていましたが、いよいよ本日からリニューアルオープンです!
「おはようごさいまーす!」
わたしはウキウキしながら扉を開けた。
キラキラ新しい店内。
壁の色がクリーム色から薄いグリーンになっていて、抹茶ケーキみたい。
「おはよう、ココちゃん。今日からまたよろしく頼むよ」
オーナーが声を掛ける。
「はい! がんばります!」
「カフェもはじめるから忙しくなると思うけど」
見ると、アンティーク調の丸いテーブルと椅子が3つ。
それと4人座れるカウンターが設置されている。
「わー! カフェスペースができてる!」
「ちょっとしたスペースだけど、買ってくれたケーキをここでも食べてもらえるようにね。コーヒーと紅茶の種類も徐々に増やしていこうと思ってるんだ」
「素敵! ワクワクしますね!」
「カフェの他にも何かアイデアあるかな」
「そうですねー。トートバッグやマグカップとかのオリジナルグッズを作るのはどうでしょう! 小さな雑貨屋さんみたいにしたらどうでしょう」
「イイね!」
「あとはー。うーんと。そうだ! このカフェスペースで簡単なスイーツ作り講座なんてどうですか」
「うんうん、イイね!!」
私とオーナーは女子同士みたいにキャッキャとはしゃいで盛り上がっていた。
すると…
「めんどくせーな!!」
後ろから声が聴こえた。
「カフェとかグッズとかスイーツ教室とか。バッカじゃねーの」
「け、恵斗さん!」
でた! 毒舌王子、パティシエの恵斗さん。
「俺はケーキ作って売ることしか興味ないぜ!!」
はは、やっぱり…
そうきましたか。
恵斗さんは作るスイーツだけじゃなく、そのビジュアルもとってもスイート。
大きな瞳に形のよい唇。頬はほんのりピンク色で。
黙ってたら美少年そのもの。
「ココ、もしかして、また太った?」
…黙ってたらね!
でも実はわたし、そんな恵斗さんに「好き」って言われてキスもしちゃいました。
あの日以来、会ってなかったから、今日は緊張してたんです。だってあれは夢だったのかな? って思ったし。気まぐれ王子のお戯れだったのかもしれないし。やっぱ気が変わった! って思われてるかもしれないし。
そんなモヤモヤを抱えながら仕事が始まり、恵斗さんの手伝いをしていると
「ココ」
小さな声でわたしを呼ぶ恵斗さん。
「はい」
「今日、店終わったら、明日の仕込み手伝ってくれ」
「はい」
「それと」
少し照れたような、はにかんだような顔を向けて恵斗さんが言った。
「なるべく早く終わらせるから。そのあと…」
どっきーん!!
そのあ…と、なんですか!!!