召喚魔法失敗しました!?
召喚魔法失敗しました!?


特にこれといって変わりのない休日の昼下がり。


誰も使わない古ぼけた屋根裏部屋で、事件は起こった。


先程まで穏やかだったのとは打って変わって、ピリピリと痛む空気に顔を顰(しか)める。


でもそんなことはもうどうでもよくて、起きたことを整理しようとしても、頭の中は真っ白になっていく一方で。


呆然とするというかなんと言うか。


誰が見てもアホ面としか言えない顔で、口をポカンと開けたまま口が閉じない。


煙たかった部屋が小さく開いた窓から、新鮮な空気をゆっくりと取り込んでいく。


そのお陰で灰混じりの真っ黒になった床が姿を表す。


失敗……確かに失敗した。


部屋の中で大きな落雷が落ちて、部屋が大きく揺れて。


バチバチとうるさい火花があちこちで散って、もう死んだなと思った程ヤバかった。






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