召喚魔法失敗しました!?
そう、ウィリーがいれば。
できない魔法も、もしかしたらできるようになるんじゃないかって。
藁にも縋る思いでいたのに、気楽になってた。
「……ねえ、ウィリー」
『なんだ』
「例え魔法使えなくても、笑わない?」
馬鹿にされて、頬を膨らまして、でもそれが楽しいんだ。
これが私達でしょ?
『当たり前だ……失敗したらくすぐりの刑にしてやる』
そう冗談を言って悲しそうに笑うウィリーを私から抱きしめた。