召喚魔法失敗しました!?
どれくらい冷たい床に倒れ込んでいたのか分からない。
ここで終わり。
全部全部終わり。
ああ……幸せな日々を送りたかった。
どんなに小さくてもいい。
最後は笑って終わりたかった。
「……助けてよ」
ぽつりと呟いた言葉は真っ暗なこの空間に吸い込まれていく。
違う、助けなんて求めても意味はないんだって。
「嫌!!こんな所で終わりたくない!!私はっ私は!!!」
ああ……そっか。
幸せを知っちゃったから……
終わらせたくないんだ。