召喚魔法失敗しました!?


顔を見ようとするけれど、ウィリーの手がそれをさせない。


頭を胸にぎゅっと押し付けられて何も見えやしない。


もがこうものならその倍の力が込められる。


どうしたのよ一体……



『リーシェ……俺もお前に話さなければならないことがある』



真剣なその声に何かを感じる。


ウィリーから逃げようと試行錯誤していたのを止める。


風が吹き抜けていき、ウィリーが一つため息をついた。





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