召喚魔法失敗しました!?
そして今にも泣きそうなそんな顔で、私の頬を両手で包む。
『嘘をついてお前に近づいたんだ、俺は。召喚されてない。自らその場で雷を落として、現れた。俺とお前は……契約で結ばれていないんだ』
「封印されてたってのも……?」
『ああ。俺は神でも魔王でもなんでもない。ただの悪魔だ』
そんな嘘別にどうでもいいよ。
ウィリーが傍にいてくれるなら。
『……すまない、リーシェ』
「そんな謝らないでよ。私だって隠し事してたんだから」
笑いあっていつもみたいに馬鹿にされる。
そう思ってたのにウィリーの表情は固いまま。