召喚魔法失敗しました!?


そっと離れたウィリーの唇。


嬉しいはずなのになんでこんな寂しさに襲われるの?


胸騒ぎが収まらない。


ウィリー……ウィリー……



『幸せになれよ』


「……え」


『愛してる。これまでもこれからも。だから――またな』



ウィリーの額の文字がパラパラと崩れていくように消えていく。


完全に消えるとウィリーは私を押しのくように離れた。


すると、ウィリーの体さえも光と一緒に薄くなっていく。





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